ボイストレーニング

発声・・・声を発すること。

私たちは、日々、会話をしたり歌うことで声を発しています。でも、話す声と歌う声は大きく違います。「喉声と腹声」「話声と歌声」どういう声が歌うことに適しているのか。      発声方法はどうなっているのか。歌うことに適した発声方法をしっかりと身につけること、身につけた発声方法を上手に歌唱に活かしていくことが大切になって来ます。

呼吸・・・空気を吸う・空気を吐くこと。

良い発声をするために、一番大切なことは呼吸です。呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸があります。胸式呼吸と複式呼吸を正しくしっかりすることが、良い歌声を作るのです。       また、多く相談を受けることが、「声量がないので声量をつけたい」ということ。この声量についても、呼吸が大きく関係しています。呼吸の体の使い方を正しく身につけ、コントロールすることで声量をあげることができます。

音程・・・出したい音を正しく出すこと。

音程を正しく発声することにも、呼吸が関係して来ます。呼吸の加減、吐く力をコントロールすることです。複式呼吸を基本に、音程によって息を吐く力を加減することで、音の響きも変え、音程も調整しています。そして、音程を理解する為に、耳で良く聞くことが必須となって来ます。正しい音を正しく聞き取り、呼吸をしっかりコントロールし、正しい音に当てる力を加減することで、正しい音程で歌うことが出来るのです。

響き・・・いい声の響きを感じよう

声をちゃんと鳴らすには、良い響きを知ること。響きの条件を知り、その方法を感覚的に覚えていく必要があります。力強い響き、ソフトで柔らかい響き、のびやかで滑らかな響きという風に響きを変えることで声の表情は大きく変わって、歌の音楽性や表現を広げてくれます。ひとりひとりの持つ声も十人十色。声の持つ魅力は無限ですね。

声と心の関係・・・心の状態が声に出る

声には、いろいろな響きがあり声色を変えることが出来ます。響きをコントロールすることは、骨格や体の使い方によって良い響きの声を作ることになるのです。でも、体調や気持ちの状態によっては、どうしてもいい音を奏でる声が出ない・・・なんていうことも多々あります。心の状態は声に直結しているのです。でも、逆に、呼吸を整えること、発声することで、心の状態が良くなりいい声を作ることが出来ることがあります。胸式呼吸が気持ちを落ち着かせ、複式呼吸をすることで体の中心に力が入り、元気と気力が戻って来るのです。

ボイストレーニングは、これらのこと全てを理解し、コントロール出来ることを目指し、日々行うことが大切です。また、発声は、体全身を使って行っているということ。発声が体に与える影響は非常に大きく、健康な体を作り、心の部分にまで多大な影響を与えてくれます。歌うためのボイストレーニングですが、健康な心と体を保つためのボイストレーニングでもあります。ボイストレーニングで健康な体と心、そして、歌声を手に入れましょう。